日韓スワップ1;チェンマイ・イニシアティブ

日本と韓国の通貨スワップには、タイのチェンマイで合意されたチェンマイ・イニシアティブ(CMI、Chiang Mai Initiative)にもとづく米ドルのスワップと中央銀行間の自国通貨スワップがあります。

1997-98年のアジア通貨危機を踏まえ、2000年5月、ASEANに日中韓を加えたASEAN+3の財務相会議で、域内のある国が対外支払いに支障をきたす困難に直面したとき、他国が外貨資金の短期的な融通を行う二国間の通貨スワップ取極のネットワークの合意がなされました。

日本と韓国は、この合意に基づいて、2001年7月4日、上限20億ドルのドル・ウォン間のスワップを締結しました。日本から韓国へドルを供与する一方向のスワップです。

ほかにも、2003年までに日中韓とASEAN5か国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)の間で、2国間の通貨スワップ取極が多数締結され、アジア域内を広くカバーする通貨スワップ取引ネットワークが構築されています。

その後、2005年の5月に第8回ASEAN+3財務大臣会議(トルコ・イスタンブール)でのCMIを強化する合意があり、日本と韓国は2001年のスワップを解消して、あらたに双方向のスワップを締結しています。
日本から韓国への上限100億ドル(ドル・韓国ウォン)、韓国から日本への上限50億ドル(ドル・円)で、2015年2月23日を期限とするスワップです。





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